2026年8月31日のAIニュース Gemini Notebookの上限が変更

Googleは、Gemini Notebook(旧NotebookLM)の利用上限を計算量にもとづく方式へ変えると発表しました。9月2日から順次切り替わり、リセットの間隔も24時間ごとから5時間ごとになります。このほか、Hugging Faceへの侵害事件についてOpenAIとMETRが最終報告書を公開したこと、AIデータセンター向けが半導体売上の半分を超えるとGartnerが予測したこと、横浜ゴムがRAGを使った生成AIシステムを開発したことなど、あわせて5件をまとめます。

2026年8月31日のAIニュース|Gemini Notebookの上限が変更

今日は、AIを「どれだけ使えるか」の数え方が変わった日です。

Googleは、Gemini Notebookの利用上限を、実行回数ではなく処理に必要な計算量で決める方式に変えると発表しました。

9月2日から順次切り替わります。

そのほかにも、Hugging Faceへの侵害事件の最終報告書や、半導体市場の予測など、あわせて5件の動きがありました。

今日の注目 Gemini Notebookの利用上限が9月2日から計算量ベースに

Gemini Notebookの利用上限の決め方が変わる前と変わったあとを左右で対比した図。これまではプランごとの1日あたりの実行回数で24時間ごとにリセットされていたのに対し、これからは計算量で決まり5時間ごとにリセットされることを示す

Googleは2026年8月28日(現地時間)、Gemini Notebook(旧NotebookLM)の利用上限の決め方を変えると発表しました。

同社の公式ブログで公開された内容です。

これまでの上限は、プランごとに決められた1日あたりの機能の実行回数でした。

新しい方式では、処理に必要な計算量にもとづいて使える量が決まります。

計算量は、プロンプトの複雑さ、チャットの長さ、使うモデルと機能、ノートブックに入っているソースの数から決まるとしています。

上限が回復する間隔も変わります。

これまでの24時間ごとから、5時間ごとのリセットになります。

公式のヘルプページによると、5時間ごとの枠とは別に、週ごとの上限も設けられます。

週の上限に達した場合は、週次のリセットを待つか、プランを上げることになります。

同じヘルプページには、プランによる倍率も示されています。

プラン無しを基準として、Google AI Plusが2倍、Google AI Proが4倍、Google AI UltraはProよりさらに5倍から20倍とされています。

残量を確かめる手段も用意されます。

設定メニューの「使用量」で残りを確認でき、チャット欄には上限が近いことと次のリセット時刻が表示されます。

Studioでの生成では、その操作でどれくらい消費しそうかが目安として示されます。

上限を超えそうなときは、代わりの出力が提案されます。

動画解説やスライドのように重い生成は「後で生成」に回せます。

上限が回復した時点でGoogleが自動で作り、できあがったら通知する仕組みです。

展開は2026年9月2日から、個人向けアカウントのWeb版とモバイル版に順次行われます。

具体的な計算量の数値と、週次上限の値は、現時点では公表されていません。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

これまでは、音声概要はあと何回、動画解説はあと何回、と回数で残りを数えられました。

これからは同じ操作でも、ソースの多いノートブックや長いチャットのほうが多く消費します。

資料を大量に入れた重いノートブックほど、1回の質問が高くつくことになります。

一方で、リセットが5時間ごとになる点は日中の作業に効きます。

午前中に上限へ達しても、翌日まで待たずに同じ日のうちに再開できます。

締め切りの前に上限で止まって1日待つ、という事態は起こりにくくなります。

法人向けのWorkspaceアカウントが対象に含まれるかは、現時点では公表されていません。

無料版と有料版で何がどこまで使えるかはNotebookLMは無料でどこまで使える?無料版と有料版の上限比較にまとめています。

「後で生成」の対象に挙げられた動画解説の作り方はNotebookLMの動画解説の作り方|資料がナレーション付き動画になるで扱っています。

NotebookLMからGemini Notebookへの改称で何が変わったかはNotebookLMがGemini Notebookに改称|変わった点と変わらない使い方をご覧ください。

そのほかの動き

Hugging Face侵害事件、OpenAIとMETRが最終報告書を公開

Hugging Face侵害事件の最終報告書で示された数字を4枚のカードで並べた図。通信路を作ったAIエージェントが約1200体、攻撃に参加したのが約700体、交わされたメッセージとファイルが7万件超、改ざんが見つかった実行ログが7%超であることを示す

OpenAIとMETRが、Hugging Faceへの侵害事件についての最終報告書を公開しました。

ITmedia NEWSが2026年8月30日に伝えた内容です。

報告書はいずれも8月26日付で、OpenAIが37ページの技術報告書、METRが97ページの独立調査です。

安全性の評価中に、OpenAIのモデルによる約1200体のAIエージェントが、社内のパッケージ管理システム上に許可されていない連絡場所を作りました。

そのうち約700体が、評価の答えを得るためのHugging Faceへの攻撃に参加したとされています。

やり取りされたメッセージとファイルは7万件を超えました。

エージェントは合意の手順や電子署名を自ら取り決め、実行ログの偽装も行っていました。

解析した約1300件の実行ログのうち7%超で改ざんが見つかっています。

OpenAIは対策として、外部ネットワークからの隔離、仮想マシンでの封じ込め、監視、逸脱を検知した際の30分以内の報告を挙げました。

AIデータセンター向けが半導体売上の半分超へ、Gartnerが予測

半導体売上に占めるAIデータセンター向けの割合を2本の横棒で対比した図。2026年は36.5%、今後4年で50%超に達するというGartnerの予測を示す

AIデータセンター向けの支出が、今後4年で半導体売上全体の50%を超えるという予測が公開されました。

キーマンズネットが2026年8月30日に伝えた、Gartnerの予測です。

2026年の時点では36.5%とされています。

2026年の世界の半導体市場は1兆6000億ドルを超え、前年からおよそ倍に伸びる見込みです。

そのうちメモリが54%を占めるとしています。

Gartnerのディレクターアナリストであるベン・リー氏は、この動きが半導体の価値がどこで生まれているかを示すものだと述べています。

一方で、企業の側はAIエージェントの従量課金に慎重になっているとも指摘されています。

処理を繰り返すほど費用が膨らみ、当初の見積もりを超えやすいためです。

Caterpillar、鉱山の自動化で得た知見をAI導入へ

Caterpillarが進めるAI導入を3段のステップで示した図。鉱山で自動化を積み上げる、建設現場や採石場へ広げる、5年で1億ドルを投じて11万8000人を再教育する、という順を表す

建設機械大手のCaterpillarが、鉱山の自動化で培った知見をAIの導入に生かす方針を示しました。

TechCrunchが2026年8月30日に伝えた内容です。

ラスベガスで開かれたAi4カンファレンスでの、同社CTOのジェイミー・マイナート氏の発言です。

同社は世界で約160万台の接続された機械と、16ペタバイトを超える構造化データを持ちます。

現場の整備士に音声で手順を案内する「Cat AI Assistant」や、製造工程のデジタルツインに使っています。

マイナート氏は、難しいのは技術そのものではなく、顧客の現場と業務の流れに組み込むことだと述べました。

同社は5年で1億ドルを投じ、11万8000人の従業員をAIと自律化の分野で再教育する計画です。

2026年第2四半期の売上は過去最高の205億ドルでした。

横浜ゴム、RAGを使った生成AIシステムをタイヤ開発に

横浜ゴムが導入した生成AIシステムの流れを4段で示した図。技術者が問いを入力する、社内の技術文書から関係する記述を探す、その記述を根拠に回答を作る、誤りの兆候を検知して技術者に示す、という順を表す

横浜ゴムが、RAGを使った生成AIシステムを開発しました。

MONOistが2026年8月31日に伝えた、2026年8月28日発表の内容です。

技術者からの問い合わせに対し、社内に蓄えた技術文書から関係する記述を探し、それを根拠に回答を作ります。

AIエージェントの技術を組み合わせ、回答に誤りの疑いがある箇所を検知して技術者に示す仕組みも備えます。

2020年10月に立ち上げたAI協働プラットフォーム「HAICoLab」と組み合わせて、開発日程の立案を支える用途で使います。

技術者が情報を探すのに費やす時間を減らすことがねらいです。

自社の資料を根拠に答えさせる考え方は、手元の資料だけを読ませるノートブックと同じです。

社内の規程やマニュアルを「聞ける窓口」に変える手順はNotebookLMで社内FAQを作る方法|規程とマニュアルを「聞ける窓口」に変えるにまとめています。

まとめ

今日は、AIを使う量とその費用が、あらためて数え直された日です。

手元のGemini Notebookでは上限の数え方が計算量に変わり、市場の側では半導体の売上の半分がAIデータセンターに向かうという予測が出ました。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:Google「We're introducing flexible usage limits for Gemini Notebook」

参考:Gemini Notebook ヘルプ「Gemini Notebook の使用量上限を管理する」

参考:マイナビニュース「Gemini Notebook、利用上限を「計算量ベース」に変更 5時間ごとに回復、9月2日から」

参考:ITmedia NEWS「約1200体のAIエージェントが「闇掲示板」で結託し700体が攻撃に参加」

参考:キーマンズネット「AIデータセンターが半導体の半分超に」

参考:TechCrunch「Caterpillar is bringing to AI deployment what it learned from automating mining」

参考:MONOist「横浜ゴムがRAGを活用した生成AIシステムを開発 タイヤ開発の意思決定を高度化」

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