2026年8月29日のAIニュース Gemini Notebookに電子書籍

Googleは、購入した電子書籍をGemini Notebook(旧NotebookLM)のソースとして追加できる「Expert Intelligence」を公開しました。大手出版社の10万冊以上が対象で、書籍の内容にもとづいた回答やクイズの生成に使えます。このほか、動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」が公開されたこと、AIを悪用した攻撃への共同対応を求める書簡に118の組織が署名したこと、NvidiaによるHugging Face買収が報じられたことなど、あわせて6件をまとめます。

2026年8月29日のAIニュース|Gemini Notebookに電子書籍

今日は、AIに読ませる材料の幅が広がった日です。

Googleは、購入した電子書籍をGemini Notebookのソースとして追加できる「Expert Intelligence」を公開しました。

これまで手元のファイルやWebページに限られていた材料に、出版社の書籍が加わります。

そのほかにも、動画生成AIの更新やサイバー防御を求める共同書簡など、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 Gemini Notebookに購入済みの電子書籍を追加できるように

ノートブックに入れられる材料が増えることを左右で対比した図。これまでは手元のファイルやWebページとYouTubeの動画だったのに対し、購入した電子書籍も加わり10万冊以上が対象であることを示す

Googleは2026年8月27日(現地時間)、「Expert Intelligence」という取り組みを発表しました。

同社の公式ブログで公開された内容です。

第1弾として、Google Playブックスで購入した対象の電子書籍を、Gemini Notebook(旧NotebookLM)のソースとして追加できるようになりました。

対象はPenguin Random House、Macmillan Publishers、O'Reilly Mediaなど大手出版社の10万冊以上です。

15人以上のベストセラー著者が協力しているとしています。

追加した書籍には、その内容にもとづいて質問できます。

インフォグラフィック、音声概要、クイズの生成にも使えます。

手元の資料や自分で書いたメモと組み合わせることもできます。

利用にはGoogle Playブックスでの購入が必要です。

ノートブックを共有した場合、相手の側にも同じ書籍の購入が求められます。

米国のユーザーには、無料で読める書籍のクーポンが配られています。

Googleは今後、GeminiアプリとGoogle検索の「AIモード」へ広げる予定だとしています。

サードパーティのサブスクリプション、ビジネスの調査レポート、教科書もソースに加える計画です。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

これまでノートブックに入れられたのは、自分の手元にあるファイルとWebページ、YouTubeの動画でした。

出版社の書籍が加わると、社内の資料と一般に流通している知識を、1つのノートブックの中で突き合わせられます。

自社の手順書と技術書を並べて読ませ、どちらを根拠にした答えなのかを示させる、といった使い方が考えられます。

一方で、日本での提供時期と日本語の書籍への対応は、現時点では公表されていません。

公式ブログの案内は米国のユーザーが中心です。

共有した相手にも購入が必要という条件は、チームで同じ書籍を読ませたいときに効いてきます。

ソースを追加する基本の手順はNotebookLMにPDF・Wordを読み込ませる方法|対応ファイル形式と追加の手順にまとめています。

読ませた資料からクイズを作る手順はNotebookLMのフラッシュカードとクイズの使い方|資料が問題集になるで扱っています。

NotebookLMからGemini Notebookへの改称で何が変わったかはNotebookLMがGemini Notebookに改称|変わった点と変わらない使い方をご覧ください。

そのほかの動き

Googleが動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」を公開

Gemini Omni 1.1 Flashが10秒ずつ映像を延長して最長40秒まで作れることを4つのブロックで示し、参照できる文脈が1秒から10秒に伸びたことを下段で対比した図

Googleは2026年8月27日(現地時間)、動画の生成と編集に対応したモデル「Gemini Omni 1.1 Flash」を公開しました。

ITmedia AI+が2026年8月28日に伝えた内容です。

10秒単位で映像を延長でき、最長40秒まで作れます。

従来のモデルは直前の1秒しか参照していませんでしたが、新しいモデルは最大10秒ぶんを文脈として読み取ります。

前後のつながりが崩れにくくなる変更です。

360pの軽量プレビューに対応し、生成は最大60%速く、費用は3分の1になるとしています。

最終出力は1080pまたは4Kへ引き上げられます。

Gemini APIとGoogle AI Studioのほか、Google FlowとGeminiアプリでも使えます。

OpenAIがサイバー防御の共同対応を呼びかけ、118組織が署名

公開書簡に118の組織が署名したことを大きな数字で示し、署名した主な企業と署名していない主な企業を左右に並べた図

OpenAIは2026年8月27日(現地時間)、AIを悪用したサイバー攻撃への「集団的対応」を求める公開書簡を出しました。

ITmedia AI+が2026年8月28日に伝えた内容です。

執筆時点で118の企業と団体が署名しています。

Anthropic、Google、Microsoft、AWS、IBM、Hugging Faceなどが名を連ねました。

一方でApple、Meta、NVIDIA、Salesforce、xAIは署名していません。

書簡は、今後数か月でAIを使った攻撃がはるかに広範かつ高度になると警告しています。

求めているのは、各組織のセキュリティ基準の引き上げ、官民の情報共有、AIエージェントの追跡可能性の確保などです。

具体的な投資額や期限は盛り込まれていません。

自分の会社の資料をAIに入れるときの考え方はNotebookLMに社内資料を入れて大丈夫?学習に使われる条件で整理しています。

NvidiaがHugging Faceを129億ドルで買収と報じられる

Hugging Faceの評価が昨年の出資提案時の70億ドルから今回報じられた買収額129億ドルに変わったことを左右で対比し、両社が公式に認めていないことを注記した図

Nvidiaが、オープンソースAIの共有拠点であるHugging Faceを129億ドルで買収することに合意したと報じられました。

米The Informationが最初に伝え、Fortuneが2026年8月27日に報じた内容です。

Hugging Faceは、オープンソースのAIモデルや学習用データセットを公開して共有する場で、年間売上は約1億5000万ドル規模とされています。

昨年Nvidiaは、評価額70億ドルで5億ドルの出資を提案しましたが、特定の出資者に偏ることを避けたいとしてHugging Face側が断った経緯があります。

両社はいずれも公式には認めていません。

契約はまだ結ばれておらず、破談になる可能性も残ると報じられています。

Hugging Face傘下のPollen Roboticsがあひる型ロボット「Microduck」を発表

Microduckの主な仕様を4枚のカードで並べた図。身長25cm、重さ800g未満、予約価格399ドル、学習済みの動作7種類を示す

Hugging Face傘下のフランス企業Pollen Roboticsは2026年8月27日(現地時間)、あひる型の二足歩行ロボット「Microduck」を発表しました。

ITmediaが2026年8月28日に伝えた内容です。

身長25cm、重さ800g未満で、カメラ、LiDAR、マイク、スピーカー、15個のモーターを備えます。

予約価格は399ドルで、出荷は2026年のクリスマス前を予定しています。

出荷時点で、歩行、着座と起立、キック、くちばしで物をつかむ動作など7種類の学習済みの動作が入っています。

SDKやシミュレーション環境はApache 2.0ライセンスで公開されますが、機構と電子設計のファイルは公開されません。

首相官邸で「高市総理へのAI家庭教師」、音声入力でシミュレーターを作成

首相官邸でのAI家庭教師の流れを3段で示した図。ハンズオン形式の講習、総理が音声で作りたいものを伝える、物価高対策シミュレーターができる、という順を表す

チームみらいの安野貴博党首らが、首相官邸で「高市総理へのAI家庭教師」を実施しました。

ITmedia AI+が2026年8月28日に伝えた内容です。

高市早苗総理大臣と木原稔官房長官が参加しました。

ハンズオン形式で行われ、高市総理は音声入力で「物価高対策シミュレーター」を作成したとされています。

政府の物価高対策の効果を目に見える形にするツールです。

この催しは、5月20日の党首討論をきっかけに実現したものだとしています。

まとめ

今日は、AIに読ませる材料と、AIを扱う土台の両方が動いた日です。

書籍がノートブックに入るようになった一方で、AIを悪用した攻撃への備えを求める書簡に118の組織が名を連ねました。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:Google「Expert Intelligence: Bringing leading sources into Google's AI products」

参考:ITmedia NEWS「Google、「Gemini Notebook」に購入済み電子書籍を追加できる「Expert Intelligence」」

参考:ITmedia AI+「Google、動画生成AI「Gemini Omni 1.1 Flash」公開 10秒分の文脈を参照して最長40秒まで延長」

参考:ITmedia AI+「OpenAI、AIサイバー攻撃への「集団的対応」を訴える公開書簡 Anthropic、Google、Microsoftなど100以上の組織が署名」

参考:Fortune「Nvidia nears $12.9 billion deal to buy open-source AI platform, Hugging Face, report says」

参考:ITmedia NEWS「Hugging Face、あひる型ロボット「Microduck」発表 399ドルで予約開始」

参考:ITmedia AI+「チームみらい安野氏「高市総理へのAI家庭教師」を実施 総理が音声入力で作成したのは……」

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