2026年8月18日のAIニュース Gemini Notebookが複製できる

今日の注目は、Gemini Notebookでノートブックをまるごと複製できるようになったことです。登録済みのソースと、音声概要やスライドといったStudioの成果物ごと自分の手元へ写せます。ほかに、Amazonが希少な本を裁断して学習データにしていた件、OpenAIがオハイオ州で20年のデータセンター契約を結んだ件、管理コンソールにGeminiの助言機能が入った件、自動化サービスRelayの終了、そしてGroqの3.5億ドル調達の5件を取り上げます。

2026年8月18日のAIニュース|Gemini Notebookが複製できる

今日は、手元のノートブックを人に渡す方法が一つ増えた日です。

Gemini Notebookで、ノートブックをまるごと複製できるようになりました。

ほかに、Amazonが希少な本を裁断して学習データにしていた件、OpenAIがオハイオ州で20年のデータセンター契約を結んだ件、管理コンソールにGeminiの助言機能が入った件、自動化サービスRelayの終了、そしてGroqの3.5億ドル調達を取り上げます。

今日の注目 Gemini Notebookのノートブックをまるごと複製できます

複製されるものとしてソース・音声概要や動画解説などのStudio成果物・作成時のプロンプト・チャットの設定を、複製されないものとして個人のチャット履歴・自分で書いたメモ・元との同期を左右に並べた対比図

Googleは8月17日、Gemini Notebookでノートブックを複製できるようになったと発表しました。

Google Workspace Updatesで公開された告知です。

複製が許可されているノートブックであれば、そのノートブックを丸ごと自分の手元へ写せます。

写されるのは、登録されているソースと、Studioで作った成果物です。

Studioの成果物には、音声概要、動画解説、学習ガイド、フラッシュカード、クイズ、スライドが含まれます。

成果物を作るときに使ったプロンプトと、チャットの設定も一緒に複製されます。

一方で、個人のチャット履歴と、自分で書いたメモは複製されません。

またGoogleドライブ上のファイルをソースにしている場合は、複製する人がその元ファイルを開いてコピーできる権限を持っているときだけ引き継がれます。

複製したノートブックは、元のノートブックと同期しません。

そのため、元の持ち主があとから資料を足しても、複製したほうには反映されません。

ノートブックの持ち主が複製を許可するかどうかは、共有の設定にある「Allow copies」で切り替えます。

既定では複製が許可されています。

提供対象は、Gemini Notebookを使えるすべてのGoogle Workspaceのお客様と個人のGoogleアカウントで、すでに展開が始まっています。

NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方にとって、この機能は「型を配る」ための道具になります。

これまで、よくできたノートブックを人に渡す手段は共有リンクだけで、受け取った側が自分の資料を足して作り替えることはできませんでした。

複製ができると、部署ごとの雛形を1つ作って配り、受け取った側がそこへ自分の資料を足す、という進め方ができます。

注意したいのは、複製が既定で許可されている点です。

社外の人が入る共有では、渡した相手がソースごと手元に写せる状態が初期値になります。

外に出したくない資料が入っているノートブックは、共有する前に「Allow copies」を確認しておくほうが安全です。

共有の手順そのものはNotebookLMの共有方法|公開リンクの作り方と公開前チェックにまとめています。

相手が開けないときの原因はNotebookLMで共有できない・相手が見られない原因5つ|アクセス権と会社アカウントをご覧ください。

製品の名称が変わった経緯はNotebookLMがGemini Notebookに改称にあります。

そのほかの動き

Amazonが希少な本を裁断して学習データにしていました

本をまとめて買う、背を裁断して高速に読み取る、Novaの学習データにして原本は失われる、という3段階のステップ図

The Decoderは8月17日、Amazonが希少な本を裁断して読み取っていると伝えました。

404 MediaがAirTagを本の荷物に入れて追跡したところ、ラスベガスにあるAmazonの倉庫へ届いたことが分かったものです。

この倉庫ではVGT3と呼ばれる部隊が印刷された本をまとめて買い取り、読み取ったうえで処分しています。

読み取りを速めるために本の背が切り落とされ、原本は使えなくなります。

読み取った内容はAmazonのNovaモデルの学習に使われています。

Amazonの担当者は、製品を良くするために商用の経路で本を買っていると述べました。

2022年より前に出て、ネット上に存在しない本が狙われていると書店側は見ています。

公開されていた知識が、一社のモデルの中だけに移っていく動きです。

OpenAIがオハイオ州で20年のデータセンター契約を結びました

リース期間20年、OpenAI向けのIT容量8ギガワット、Nvidiaによる保証の上限1,050億ドル、最初の800メガワットが動くのが2028年という4つの数値を並べたカード図

The Decoderは8月17日、OpenAIがオハイオ州のデータセンター用地で20年のリース契約を結んだと伝えました。

相手はソフトバンク傘下のSB Energyで、対象はPORTS-Pikeと呼ばれる敷地です。

OpenAIが使うIT容量は8ギガワットで、計画全体では10ギガワットにのぼります。

Nvidiaがこの契約を最大1,050億ドルの保証で支えます。

保証の中身は家賃そのものではなく、OpenAIが手を引いて後継の借り手が見つからなかった場合の資産価値です。

最初の800メガワットは2028年の稼働が見込まれています。

計算資源の確保が、チップの調達から土地と電力の確保へ移りつつあることを示す契約です。

Google Workspaceの管理コンソールにGeminiの助言機能が入りました

管理コンソールのほぼ全ページから開いて手順を段階的に案内するサイドパネルと、検索バーの質問にヘルプ記事を要約して次の一手まで示す検索の要約という2つの機能を左右に並べた図

Googleは8月17日、Google Workspaceの管理コンソールにAdmin Assistを追加したと発表しました。

Geminiを使った機能が2つ入ります。

1つ目は、管理コンソールのほぼすべてのページから開けるサイドパネルで、複雑な作業の手順を順を追って案内します。

2つ目は検索の要約で、検索バーに質問を入れるとヘルプ記事を要約し、次にやることまで示します。

対象はGoogle Workspace Business Starter、Business Standard、Business Plusで、特権管理者だけが使えます。

委任された管理者と一般の利用者は対象外です。

Rapid ReleaseとScheduled Releaseの両方で、すでに提供が始まっています。

自動化サービスRelayが終了し、社員がGoogleのChromeチームへ移ります

無料の利用が8月15日に終了し有料の利用が9月14日に終了することを、2021年に始まった自動化サービスという変更前と並べて示した対比図

TechCrunchは8月17日、AIによる業務自動化サービスのRelayが終了すると伝えました。

無料で使っていた人はすでに8月15日でアクセスを失っており、有料の利用者は9月14日まで使えます。

Relayは2021年に始まったサービスで、書類の作成や校正、案件の進行管理といった繰り返しの作業を自動化するものでした。

創業者で最高経営責任者のJacob Bank氏は、GoogleでChromeの製品担当バイスプレジデントに就きます。

Relayの社員のうち何人かも、GoogleのChromeチームへ移ります。

Bank氏は、Chromeの中でAIを使って仕事を進められるようにする計画があると述べました。

業務の自動化が単体のサービスからブラウザ側へ寄っていく流れの一例です。

Groqが3.5億ドルを調達し、クラウド事業へ軸足を移します

調達額3.5億ドル、評価額35億ドル、データセンター13拠点、2027年に見込む容量200メガワット超という4つの数値を並べたカード図

TechCrunchは8月17日、Groqが3.5億ドルを調達したと伝えました。

評価額は35億ドルで、Disruptiveが主導し、Nvidiaも参加する予定です。

Groqは自社開発のLPUと呼ぶチップを売る会社から、Nvidia製のGPUを備えたデータセンターを貸す会社へ軸足を移しています。

拠点は北米、欧州、中東、アジア太平洋にまたがる13か所で、600万を超える開発者や企業が使っています。

容量は現在の54メガワットから、2027年には200メガワット超に増やす計画です。

評価額は2025年9月の69億ドルから下がりましたが、同社はNvidiaとの200億ドルのライセンス契約を経たあとの姿であり、評価の切り下げではないと説明しています。

まとめ

今日は、ノートブックという単位が人から人へ渡せるものになった日でした。

同時に、AIを支える側では本や土地や電力が確保されていく話が並び、使う側と作る側の関心の差がはっきり出た一日です。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のためのコミュニティです。

作ったノートブックを公開したり、ほかの人の使い方を見たりできます。

NotebookLMを初めて使う方は、NotebookLMとは?できること・料金・始め方をまとめて解説から読んでみてください。

参考:Google Workspace Updates「Make a copy of a notebook in Gemini Notebook」

参考:The Decoder「AirTag reveals how Amazon destroys rare books for AI training」

参考:The Decoder「OpenAI signs record Ohio data center lease with Nvidia backing up to $105 billion」

参考:Google Workspace Updates「Use Gemini to help manage Google Workspace for your organization」

参考:TechCrunch「AI automation startup Relay shuts down, staff joins Google's Chrome team」

参考:TechCrunch「Groq raises $350M to fuel its pivot from AI chips to neocloud」

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