2026年9月20日のAIニュース Geminiのノートブックが仕事用アカウントへ

Googleが、Geminiアプリの中に作る専用の作業場「ノートブック」を、会社や学校のアカウントでも使えるようにしました。これまで個人向けのアカウントだけで使えていた機能で、欧州経済領域を除くすべてのGoogle Workspaceが対象です。このほか、AlibabaのQwen3.8-Omni-Flash、Workspace Studioの外部連携、AnthropicのLife Sciences Verification Program、東京都のAI学習コンテンツ、Rakuten TVのAI解説者など、あわせて6件をまとめます。

2026年9月20日のAIニュース|Geminiのノートブックが仕事用アカウントへ

今日は、仕事のアカウントでもGeminiの中に「案件ごとの作業場」を持てるようになった日です。

Googleが、Geminiアプリの「ノートブック」を会社や学校のアカウントへ広げました。

これまで個人向けのアカウントだけで使えていた機能です。

そのほかにも、AlibabaのQwen3.8-Omni-Flashの公開や、Workspace Studioの外部サービス連携など、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 Geminiアプリの「ノートブック」が会社や学校のアカウントへ

Geminiアプリのノートブックの提供範囲が変わったことを示す対比図。これまでは個人向けアカウントだけが対象で、今回から欧州経済領域を除くWorkspaceとWorkspace Individualも対象になることを左右に並べる

Googleが、Geminiアプリの「ノートブック」を、会社や学校のアカウントでも使えるようにしました。

発表はGoogle Workspace Updatesで、日付は2026年9月17日です。

ノートブックは、Geminiアプリの中に作る専用の作業場です。

資料を追加しておくと、その資料に沿ってGeminiと会話できます。

Googleは、GeminiアプリとGemini Notebookを組み合わせて、案件ごとに会話と資料をまとめておける場所だと説明しています。

1つのノートブックに追加できるソースは10件までです。

個人向けのアカウントでは2026年5月から使えていましたが、組織や学校のアカウントは対象外でした。

今回の対象は、欧州経済領域(EEA)を除くすべてのGoogle WorkspaceとWorkspace Individualの利用者です。

提供は2026年9月14日から順次始まり、迅速リリースと定期リリースのどちらのドメインでも、最大15日かけて表示されます。

管理者の設定では、既定で有効です。

ただし、GeminiアプリとGemini Notebookの両方がオンになっているグループや組織部門の利用者だけが対象です。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

仕事のアカウントでも、Geminiアプリの画面から案件ごとの作業場を作れるようになります。

会話と資料が同じ場所にまとまるため、案件を並行して進めているときに、前のやりとりを探し直す手間が減りそうです。

一方で、追加できるソースが10件までという上限は押さえておきたいところです。

読み込ませる資料が多い調べものは、これまでどおりGemini Notebookで進めるほうが向いています。

名前が変わった経緯と、変わらない使い方はNotebookLMがGemini Notebookに改称|変わった点と変わらない使い方にまとめています。

会社のアカウントで表示されない場合は、管理者側の設定を確認する必要があります。

アクセス権でつまずきやすい点はNotebookLMで共有できない・相手が見られない原因5つ|アクセス権と会社アカウントが参考になります。

社内の資料を読み込ませるときの考え方はNotebookLMに社内資料を入れて大丈夫?学習に使われる条件にまとめています。

EEAが対象から外れている理由は、現時点では公表されていません。

そのほかの動き

Alibabaが「Qwen3.8-Omni-Flash」を公開、音声入力の料金を98パーセント超引き下げ

Qwen3.8-Omni-Flashの主な数値を並べたカード図。100万トークンの文脈長、前世代比25パーセントの平均スコア向上、音声入力APIの98パーセント超の値下げを大きな数字で示す

Alibaba Cloudが、オムニモーダルのモデル「Qwen3.8-Omni-Flash」を公開しました。

AI Watchが2026年9月18日に伝えた内容です。

100万トークンの文脈長に対応しつつ、テキストの性能は同じ規模のテキスト専用モデルと同等だとしています。

平均スコアはQwen3.5-Omni-Plusから25パーセント向上し、音声と映像のエージェント用途では36.5ポイントの改善が報告されました。

音声入力のAPI料金は98パーセント以上、音声と映像の同時入力は93パーセント以上引き下げられました。

録音や動画をまとめて扱う処理は、料金の面で試しやすくなります。

Workspace Studioが外部サービス連携とWebhookに対応

Workspace Studioに追加された4つの機能を2列2段で示す図。カスタムスターター、カスタムステップ、8つのサードパーティ連携、Webhookをそれぞれ短い説明とともに並べる

Googleが、業務の自動化を組み立てるWorkspace Studioに4つの機能を追加しました。

HelenTechが2026年9月18日に伝えた内容で、発表は9月17日です。

外部アプリの出来事をきっかけに処理を動かす「カスタムスターター」と、Apps Scriptなどで独自の処理を挟む「カスタムステップ」が加わりました。

外部サービスとの連携もベータで加わり、Asana、Confluence、HubSpot、Jira、Mailchimp、QuickBooks、Salesforce、Slackの8つが対象です。

外部の宛先へ通知を送るWebhookにも対応しました。

対象はBusinessやEnterprise、Educationの各エディションで、Webhookの宛先を制限する設定は一部のプランに限られます。

社内の道具どうしをつなぐ作業を、自分たちで組める範囲が広がりました。

Anthropicが生命科学向け「Life Sciences Verification Program」の申請受付を開始

AnthropicのLife Sciences Verification Programの2つの区分を左右に並べた図。標準利用は年次更新で全製品が対象、高リスク利用は6か月ごとの更新と追加審査が必要であることを対比する

Anthropicが、生命科学の分野に向けた「Life Sciences Verification Program」の申請受付を始めました。

AI Watchが2026年9月18日に伝えた内容です。

審査を受けた利用者が、生物学にかかわる作業でClaudeの上位モデルを使えるようにする、ベータ版の枠組みです。

審査では研究者としての資格、セキュリティの基準、倫理面の研究監督の体制が確認されます。

区分は2つで、年ごとに更新する標準利用と、6か月ごとに更新して追加の審査を受ける高リスク利用に分かれます。

標準利用ではMythos 5.1、Opus 5、Sonnet 5が対象で、今後の個人のProとMaxのプランへの拡大も予定されています。

扱う内容に応じて審査の重さを変える形は、他の分野にも広がりそうです。

東京都が初心者向けのAI学習コンテンツを無料公開

東京都が公開したAI学習コンテンツの2つの構成を並べた図。便利に使おう編は文章作成や情報整理の使い方、安全に使おう編は誤った情報や個人情報の扱いを学ぶ内容であることを示す

東京都のデジタルサービス局が、初心者向けのAI学習コンテンツを無料で公開しました。

AI Watchが2026年9月18日に伝えた内容です。

構成は2つです。

「便利に使おう編」は、文章作成や情報整理、調べものといった使い方を扱います。

「安全に使おう編」は、誤った情報が生成される可能性や、個人情報の扱い、詐欺への注意を扱います。

高齢者向けのスマートフォン教室でも使われます。

アンケートに答えるとTokyo Pointが配られ、初級は先着2,000名、中級は先着1,000名に100ポイントが付きます。

今後は初級の動画と中級の教材も追加される予定です。

社内で使い方を教える場面の教材としても、そのまま使えます。

Rakuten TVがパ・リーグ公式戦で「AI解説者(β版)」を開始

Rakuten TVのAI解説者が動く流れを3段で示した図。試合中に選手の成績データを取り込む、AIが場面に合わせて分析する、実況のような文章として画面に出す、という順に並べる

楽天グループが、Rakuten TVのパ・リーグ公式戦で「AI解説者(β版)」を始めました。

AI Watchが2026年9月18日に伝えた内容です。

選手の成績データをその場で分析し、試合の状況に合った解説のような文章を作って表示します。

対象は楽天パ・リーグSpecialの有料会員や、楽天モバイルの対象プランの契約者です。

2026年5月に始まった「フルゲームダイジェスト」に続く機能という位置づけです。

9月21日からは、無料の生中継を1試合視聴してアンケートに答えると、10名に10,000ポイントが当たるキャンペーンも行われます。

数字の読み解きを言葉に変える使い方が、スポーツ中継にも入ってきました。

まとめ

今日は、AIに資料を渡して使う場所が仕事のアカウントへ広がった一方で、Anthropicのように扱う内容ごとに審査の重さを分ける動きも出ました。

使える範囲が広がるほど、何をどこまで任せるかを決める設定や手続きの側が、あわせて整えられていく流れです。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:Google Workspace Updates「Notebooks in Gemini: a dedicated workspace for focused, organized work, now for schools and organizations」

参考:HelenTech「Google、Gemini アプリの「ノートブック」を Workspace ユーザーにも提供開始」

参考:AI Watch「「Qwen3.8-Omni-Flash」をリリース。オムニモーダル機能を大幅に改善」

参考:HelenTech「Workspace Studio に「カスタムスターター」、「カスタムステップ」、「サードパーティ連携」、「Webhook」が追加」

参考:AI Watch「Anthropic、生命科学分野向け「Life Sciences Verification Program」の申請受付開始」

参考:AI Watch「東京都、初心者向けAI学習コンテンツを無料公開」

参考:AI Watch「「Rakuten TV」、選手の成績データを深掘りする「AI解説者(β版)」を開始」

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