2026年9月8日のAIニュース Copilotに最新モデル追加

MicrosoftがMicrosoft 365 Copilotで使えるモデルに、OpenAIのGPT-6 AstraとAnthropicのClaude Fable 5.1を追加しました。どちらもWork IQという仕組みを通して、Microsoft 365のファイルやメッセージを文脈として読みます。道具の名前は変わらないまま、中で動くモデルだけが差し替わる形です。このほか、GPT-6 Astraのlow設定を勧めるOpenAI幹部の発言、Gartnerのハイプ・サイクル2026年版、成田国際空港のAI実証実験など、あわせて6件をまとめます。

2026年9月8日のAIニュース|Copilotに最新モデル追加

今日は、普段使っている業務ソフトの中で動くAIが、どのモデルを使うのかという話が表に出た日です。

MicrosoftがMicrosoft 365 Copilotに、OpenAIのGPT-6 AstraとAnthropicのClaude Fable 5.1を追加しました。

道具の名前は変わらないまま、中で動くモデルだけが差し替わる形です。

そのほかにも、Gartnerによるハイプ・サイクルの2026年版や、成田国際空港でのAI実証実験など、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 Microsoft 365 CopilotがGPT-6 AstraとClaude Fable 5.1に対応

Microsoft 365 Copilotに加わった2つのモデルを示した図。9月1日にClaude Fable 5.1、9月4日にGPT-6 Astraが加わったこと、どちらもWork IQを通してMicrosoft 365のファイルやメッセージを文脈として読むこと、有効にするかは管理者が決めることを表す

Microsoftが、Microsoft 365 Copilotで使えるモデルを追加しました。

ITmedia AI+が2026年9月7日に伝えた内容です。

追加されたのは、OpenAIのGPT-6 Astraと、AnthropicのClaude Fable 5.1です。

GPT-6 Astraは9月4日から使えるようになりました。

対象は、Copilot Coworkというエージェント機能と、Copilot Studioという開発ツールです。

Microsoftは、細かく作業を分けなくても、より大きな仕事をそのまま任せられるようになると説明しています。

Claude Fable 5.1のほうは、9月1日にラインアップへ加わっています。

どちらのモデルも、Work IQという仕組みを通ります。

Work IQは、Microsoft 365のファイルやメッセージを文脈として渡すための仕組みです。

Microsoftは、これによってより正確な回答が得られるとしています。

使えるかどうかは地域や組織によって異なります。

有効にするかどうかは、Microsoft 365管理センターで管理者が決めます。

料金の変更については、記事では触れられていません。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

今回の発表でGemini Notebookの機能が変わるわけではありません。

注目したいのは、業務ソフトの中のAIが、自社のファイルやメッセージを文脈として読む方向へ進んでいることです。

Gemini Notebookは、読ませる資料を自分で選び、その中だけから答えさせる道具です。

一方でWork IQのような仕組みでは、どの資料が使われるかを利用者が一つずつ選ぶわけではありません。

同じ「社内の資料を踏まえた回答」でも、範囲を決めるのが人か仕組みかという違いがあります。

出典をたどって確かめたい仕事では、範囲を自分で決められる側の道具が向いています。

社内資料を入れてよいかどうかの条件はNotebookLMに社内資料を入れて大丈夫?学習に使われる条件にまとめています。

道具ごとの向き不向きはNotebookLMとChatGPTの違い|使い分けと併用のコツにまとめています。

そのほかの動き

OpenAI幹部がGPT-6 Astraの「low」設定への移行を呼びかけ

GPT-6 Astraの設定を段の高さで比べた図。左のGPT-5.6 Solのhigh設定に対し、右のAstraはlowの段がすでにその高さを上回り、mediumとhighがさらに高く積まれていることを表す

OpenAIの製品責任者が、GPT-6 Astraの設定について述べました。

ITmedia AI+が2026年9月7日に伝えた内容です。

発言したのはティボー・ソティオ氏で、Xへの投稿です。

新しく公開されたGPT-6 Astraのlow設定が、GPT-5.6 Solのhigh設定より高い性能を示すとしています。

Solのhigh設定で満足している利用者は、Astraのlowかmediumへの移行を検討してほしいと呼びかけました。

理由はトークンの節約です。

同じ日に、サブスクリプションの利用者向けに長い作業の改善も告知し、消費の多い一部の操作で3〜4倍の削減になったとしています。

Astraは9月3日に公開されたばかりで、トークンの消費が多いという指摘が出ていました。

上限と残量の考え方はNotebookLMは無料でどこまで使える?無料版と有料版の上限比較にまとめています。

Gartnerのハイプ・サイクル2026年版でエージェンティックAIが幻滅期へ

ハイプ・サイクルの曲線上に2つの技術の位置を示した図。エージェンティックAIは2025年版のピーク期から2026年版で幻滅期へ向かい、フィジカルAIは2026年版で初登場しピーク期に位置することを表す

Gartnerが、日本におけるインフラ関連技術のハイプ・サイクルの2026年版を公開しました。

ITmedia エンタープライズが2026年9月7日に伝えた内容です。

公開は9月2日です。

業務に大きく影響する「高い可能性を持つ技術」として、7つが挙げられています。

エージェンティックAIは2025年版で過度な期待のピーク期にありましたが、2026年版では幻滅期へ向かう位置に移りました。

新たに加わったのがフィジカルAIで、初登場ながらピーク期に置かれています。

量子コンピューティングや高度なアナリティクスは主流になるまで10年以上、生成AI系の技術は2年という見立てです。

Gartnerは、技術だけに頼るのではなく人を中心に据えることが必要だとしています。

実務での使いどころはNotebookLMは仕事で何に使える?実務で効く3つの使い方にまとめています。

成田国際空港がAIによる運営業務と保守点検の実証実験

成田国際空港のAI実証実験を3段のステップで示した図。外周道路を自動走行する車両の映像から侵入者や路面の傷みを見つける、駐機場の映像から出発準備の進み具合を測る、国内18空港で共通して使える仕組みにするという順を表す

成田国際空港が、AIを使った実証実験を行うと発表しました。

AI Watchが2026年9月7日に伝えた内容です。

住友商事および国内18空港と組み、総務省の補助を受けて2026年度に実施します。

1つ目は、外周道路の点検です。

カメラを載せた自動走行の車両が撮った映像をAIが解析し、侵入者や路面の傷み、設備の劣化を見つけます。

2つ目は、エプロンと呼ばれる駐機場の運用です。

映像の解析で出発準備の進み具合を測り、出発の見通しを立てやすくします。

狙いは、空港の人手不足に対して各空港が共通して使える仕組みを作り、導入の費用を抑えることです。

東大発のHighlandersが国産の四足歩行ロボットを公開

四足歩行ロボットHLQ EDGEの仕様を4枚の数値カードで並べた図。連続稼働3時間、積載60キログラム、12自由度の関節、330ニュートンメートルのトルクという実績を示す

Highlandersが、四足歩行ロボット「HLQ EDGE」のデモ動画を公開しました。

ITmedia AI+が2026年9月7日に伝えた内容です。

同社は東京大学発のスタートアップで、拠点は東京都豊島区です。

物理空間を理解して先を予測する「世界モデル」のAIで歩行を制御します。

バッテリーで3時間の連続稼働ができ、60kgまでの荷物を運べます。

関節は12自由度で、330Nmのトルクに対応します。

取り外しできる自社製のロボットアームを備え、Wi-Fiと5Gでの遠隔操作にも対応します。

AIの処理にはNVIDIAのJetson Orin NXを使い、開発から設計、生産までを国内で行うとしています。

NVIDIAがローカルAI向けのRTX Spark搭載PCを10月に投入

NVIDIAがIFA 2026で示した3つの取り組みを並べた構成図。RTX Sparkの主な仕様、1つのアプリでモデルと道具をまとめて動かす仕組み、家庭内の複数のPCへ推論の要求を振り分けるソフトを表す

NVIDIAが、手元の端末でAIを動かすための取り組みを発表しました。

AI Watchが2026年9月7日に伝えた内容です。

発表の場は、ドイツで開かれたIFA 2026です。

RTX Sparkは、1ペタフロップスのRTX Blackwell GPUと、最大128GBの統合メモリと、20コアのGrace CPUを備えます。

これを搭載したWindows PCが、LenovoとAcerから2026年10月に登場します。

あわせて、モデルと道具を1つのアプリにまとめてローカルで動かすPerplexityの仕組みや、Nous Researchのエージェント「Hermes Agent」も示されました。

家庭内の複数のPCへ推論の要求を振り分ける無償のソフト「NVIDIA Personal AI Router」も公開されています。

価格は記事では公表されていません。

まとめ

今日は、AIをどこで動かし、どの範囲の資料を読ませるかという設計の話が並んだ日でした。

業務ソフトの中ではモデルが差し替わり、手元のPCでもモデルが動くようになって選べる余地は増えていますが、何を読ませて何を確かめるかを決めるのは、変わらず使う側です。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:ITmedia AI+「M365 Copilotでも「GPT-6 Astra」利用可能に 「Fable 5.1」も可」

参考:ITmedia AI+「GPT-6 Astraの「low」はGPT-5.6 Solの「high」より高性能? 公式が推奨」

参考:ITmedia エンタープライズ「初登場の"あの技術"、早くも「過度な期待」ピーク期に Gartnerが2026年版ハイプ・サイクルを発表」

参考:AI Watch「成田国際空港、AIを活用した空港運営業務・保守点検高度化など実証実験」

参考:ITmedia AI+「独自AI搭載の「国産四足歩行ロボ」、デモ動画を公開 東大発スタートアップのHighlanders」

参考:AI Watch「ローカルAIを加速するNVIDIA RTX Spark搭載PCが10月登場」

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