2026年10月1日のAIニュース Gemini 4 Argonが公開

GoogleがGemini 4 Argonを公開しました。一度に書き出せる長さがこれまでの6万4000トークンから100万トークンへ広がり、成績は上位のモデルと横並びに並びました。同じ日に、Geminiチャットの「Gems」が「Skills」へ置き換わり、個人のアカウントでは2026年11月に使えなくなることも分かりました。このほか、米連邦取引委員会による主要AI企業への調査、OpenAIとSynopsysの半導体設計モデル、DeepSeekのHuawei向けソフト公開、マネーフォワードの社内情報の集約など、あわせて6件をまとめます。

2026年10月1日のAIニュース|Gemini 4 Argonが公開

今日は、GoogleのGemini 4が名前と中身を伴って表に出た日です。

GoogleがGemini 4 Argonを公開し、一度に書き出せる長さをこれまでの15倍以上へ広げました。

そのほかにも、GeminiチャットのGemsがSkillsへ置き換わるなど、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 GoogleがGemini 4 Argonを公開しました

Gemini 4 Argonの主な数字を示した図。上段にIntelligence Index 53点、AutomationBench-AA 77.5パーセント、出力トークンの上限100万の3枚のカードを並べ、下段に1回の作業で使う出力トークンをGPT-6 Astraと横棒で比べる

Googleが、最上位のAIモデル「Gemini 4 Argon」を公開しました。

THE DECODERが2026年10月1日に伝えた内容です。

いちばん大きな変化は、一度に書き出せる長さです。

出力の上限が、これまでの6万4000トークンから100万トークンへ広がりました。

入力側の上限は100万トークンのままで、文章、画像、動画、音声を受け取り、返すのは文章だけです。

成績は、Artificial Analysisの測定でIntelligence Indexが53点でした。

これはGPT-6 AstraとClaude Fable 5.1と並ぶ点数です。

作業を任せる用途では、AutomationBench-AAで77.5パーセントと、測定された中では首位でした。

Arena.aiのText Arenaでも1,525点で1位です。

一方で、1つの作業に使う出力トークンは平均6万2000で、GPT-6 Astraの2万7000より多くなっています。

料金は導入時の割引で、100万トークンあたり入力が2ドル、出力が10ドルです。

割引が終わると、入力が4ドル、出力が20ドルになります。

キャッシュに当たった入力は95パーセント引きです。

提供は、まずFairwindというプログラムを通じて信頼されたサイバー防衛の担い手から始まり、開発者と有料の契約者へはできるだけ早く広げるとしています。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

Gemini NotebookがArgonで動くようになるという発表は、現時点では出ていません。

効いてくるとすれば、長い成果物を一度に書き出せるかどうかの部分です。

Gemini Notebookは、自分が入れた資料の中だけで答え、その根拠を原文の引用で示す道具です。

出力の上限が広がれば、複数の資料をまとめた長い報告書を途中で切らずに書き出せる見込みが立ちます。

ただし、Gemini Notebook側の画面や使用量の数え方が変わるとは公表されていません。

有料の契約でどこまでできるかはNotebookLMのProとUltraだけで使える機能|エージェントとファイル作成にまとめています。

そのほかの動き

GoogleがGemsを終了しSkillsへ置き換えます

GemsからSkillsへの置き換えを変わる前と変わったあとで対比した図。左にGemini チャットの中だけで使う Gems、右にスラッシュで呼び出しWorkspaceとGemini Notebookへも広がるSkillsを置き、下段に個人2026年11月、企業2027年3月、教育2027年6月の終了時期を並べる

Googleが、Geminiチャットの「Gems」を終了し、「Skills」へ置き換えると発表しました。

THE DECODERが2026年9月30日に伝えた内容です。

Skillsは特定の作業に向けた詳しい指示をためておく仕組みで、スラッシュに続けて名前を打つと呼び出せます。

過去のやり取りからGeminiがSkillを作ることもでき、複数をつないで長い作業にも使えます。

Gemsが使えなくなるのは、個人のアカウントが2026年11月、企業と非営利のWorkspaceが2027年3月、教育機関が2027年6月です。

今あるGemsは自動でSkillsへ変わり、Workspaceへは数週間のうちに、Gemini Notebookへも今後入る予定です。

名前が変わったあとに何が残るかはNotebookLMがGemini Notebookに改称|変わった点と変わらない使い方にまとめています。

米連邦取引委員会がOpenAIやAnthropicへ広範な調査を始めます

FTCの調査の枠組みを示した図。左に米連邦取引委員会の枠、右に調べる相手としてOpenAIとAnthropicを含む主要AI企業と評価団体METRを置き、下段に民事調査要求で文書の提出と幹部の証言を求めることを添える

米連邦取引委員会(FTC)が、OpenAIとAnthropicを含む主要なAI企業と、安全性を評価する団体METRへの調査を始めます。

THE DECODERが2026年9月30日に伝えた内容です。

消費者保護の観点からモデルの開発と提供を調べるもので、自律して動くエージェントの振る舞いに企業がどこまで責任を負うかも対象に入ります。

法的な拘束力のある民事調査要求で、文書の提出と幹部の証言を求める見込みで、数週間のうちに送られるとされています。

調査の前日には、OpenAI、Anthropic、Google、xAIの幹部が、外部の監査を受け入れる自主的な誓約に署名していました。

OpenAIとSynopsysが半導体設計のAIモデルを共同開発します

GPT-Synopsysの使われ方を3段のステップで示した図。技術者が設計の目標を入れる段、モデルがSynopsysの道具を直接動かして設計と検証を進める段、出てきた案を人が確かめてから採用する段を順に並べる

OpenAIと半導体設計ソフトのSynopsysが、複数年にわたる提携を結び、「GPT-Synopsys」を共同で開発すると発表しました。

THE DECODERが2026年9月30日に伝えた内容です。

設計と検証について筋道を立てて考え、Synopsysの道具を直接動かすモデルだとしています。

技術者が設計の目標を入れ、出てきた案を人が確かめてから採用する使い方です。

顧客のデータは暗号化して保管し、学習には使わないと説明されています。

すでに半導体の顧客との試験が始まっています。

DeepSeekがHuaweiのAscend向けの開発ソフトを公開しました

DeepSeekが公開した3つの部品を並べた図。CUDAに代わる書き方のTileLang、計算ライブラリ、チップ間のデータ転送ソフトの3枚のカードを置き、下段にAscend 950を128個束ねた構成にあわせて最適化したことを添える

DeepSeekが、HuaweiのAscendチップ向けの開発用ソフトを公開しました。

THE DECODERが2026年9月30日に伝えた内容です。

中心になるのは、NVIDIAのCUDAに代わる書き方を提供する「TileLang」で、計算ライブラリとチップ間のデータ転送のソフトも含まれます。

TileLangは北京大学の研究者が作ったもので、DeepSeekは約1年使い、今は主な道具にしていると説明しています。

Ascend 950を128個束ねた構成にあわせて最適化しました。

性能の具体的な数値は示されていません。

マネーフォワードが約2800人の社内情報をNotionへ集約しました

マネーフォワードの社内情報の集約を数字で示した図。約2800人と2025年10月から12月末という2枚のカードを並べ、下段に情報を探すからAIに聞くへ変える目標を矢印で示す

マネーフォワードが、グループ約2,800人の社内情報をNotionへ集約しました。

ITmediaのキーマンズネットが2026年9月30日に伝えた内容です。

情報が複数の場所に散らばって探すのに手間がかかっていたことと、AIが参照しやすい形に整える必要があったことが背景です。

移行は2025年10月に始め、12月末までに全体へ広げました。

横断した検索、要約、議事録の作成に加えて、社内の問い合わせに答えるbotやカスタムエージェントを段階的に広げるとしています。

「情報を探す」から「AIに聞く」へ変えることを目標に掲げています。

自分の資料をAIに預けるときの線引きはNotebookLMに社内資料を入れて大丈夫?学習に使われる条件にまとめています。

まとめ

今日は、モデルの成績が横並びに近づき、競争の場が使い勝手と仕組みへ移ったことが見える日です。

同じ日に、Gemsの終了のように、手元の設定が期限付きで置き換わる知らせも並びました。

手元で効くのは、ためてある指示や資料が移行の対象かどうかを先に確かめておくことだと思います。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:THE DECODER「Google Gemini 4 Argon closes the gap with OpenAI and Anthropic but doesn't take a clear lead」

参考:THE DECODER「Google drops Gems for Skills, joining OpenAI and Anthropic in the shift to agent-ready prompt formats」

参考:THE DECODER「FTC launches sweeping probe into OpenAI, Anthropic, and other AI labs over consumer protection concerns」

参考:THE DECODER「OpenAI and Synopsys team up to build an AI model that designs chips like a seasoned engineer」

参考:THE DECODER「China's AI industry closes ranks as Deepseek ships open-source software for Huawei's Ascend chips」

参考:ITmedia キーマンズネット「マネーフォワード、2800人の情報をNotionに集約」

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