2026年9月24日のAIニュース 資料の参照がGoogle Docsの中へ

Googleが、Google Docsで文書を書いている途中に、Gemini Notebookへ入れておいた資料をそのまま参照できるようにしました。サイドパネルで「@」を入力してノートブックを選ぶと、引用が本文に入った形で出力されます。タブを行き来してコピーする手間がなくなります。このほか、ChatGPTのモバイルアプリに入った音声のエージェント機能、Google Vidsの1080p対応、管理者の役割に期限を付ける機能、37カ国のAI意識調査など、あわせて6件をまとめます。

2026年9月24日のAIニュース|資料の参照がGoogle Docsの中へ

今日は、資料を探しに戻る作業が、文書を書いている画面の中へ入ってきた日です。

Googleが、Google DocsからGemini Notebookに入れた資料をそのまま参照できるようにしました。

発表は2026年9月23日で、すでに提供が始まっています。

そのほかにも、ChatGPTのモバイルアプリに音声のエージェント機能が入った件など、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 Google DocsからGemini Notebookの資料を参照できるようになりました

Google Docsからノートブックを参照する流れを3段で示した図。サイドパネルで「@」を入力する、参照するGemini Notebookを選ぶ、その資料にもとづいた文章が引用付きで出力される、という順に並べる

Googleが、Google DocsのAIへの指示を、Gemini Notebookに登録済みの資料にもとづかせる機能を提供開始しました。

発表はGoogle Workspace Updatesで、日付は2026年9月23日です。

使い方は、サイドパネルまたは画面下部のバーで「@」を入力し、参照したいノートブックを選ぶという流れです。

選んだあとの出力には、本文中に引用が入ります。

Googleは、タブを行き来したりコピーして貼り付けたりする必要がなくなると説明しています。

対象はBusinessとEnterpriseのStandardとPlus以上、Education Plus、および個人のGoogle AI ProとUltraです。

提供は発表の時点で始まっており、迅速リリースと計画的リリースの両方のドメインが対象です。

管理者側で「Gemini for Workspace in Drive」が有効になっていれば、既定で使える状態になります。

利用者側は「Workspace smart features」をオンにしておく必要があります。

地域による制限については、今回の発表では触れられていません。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

これまでは、ノートブックの側で回答や資料を作り、それをGoogle Docsへ書き出すという向きが基本でした。

今回の機能はその逆向きで、Google Docsで文章を書いている途中に、ノートブックの資料を引いてくる形になります。

つまり、提案書や報告書の下書きが進んでいる最中に、根拠となる資料へ画面を移らずに当たれるようになります。

一方で、これは資料がノートブックに集まっていることが前提の機能です。

会社のアカウントで表示されない場合は、管理者側の設定と、利用者側のsmart featuresの設定を順に確認することになります。

ノートブックからGoogle Docsへ書き出す従来の向きはNotebookLMの書き出し方法|ドキュメント・スプレッドシート・PDFへのエクスポートにまとめています。

引用から原文へ当たる手順はNotebookLMの引用の見方|回答の根拠をソースの原文で確かめる手順が参考になります。

会社のアカウントで管理者に頼むことはNotebookLMを会社・学校のアカウントで使うときの違い|管理者に頼むことにまとめています。

そのほかの動き

ChatGPTのモバイルアプリに音声のエージェント機能が入りました

ChatGPTの音声機能の変化を左右で比べた図。これまでは音声での会話に返るテキストが限られていたこと、今回からは文書やメールの下書き、Slackの要約まで進むことを並べ、下段にモバイルで始めた作業をデスクトップで続けられるという注記を添える

OpenAIが、ChatGPTのモバイルアプリの音声機能を広げました。

TechCrunchが2026年9月23日に伝えた内容です。

音声での会話に対して、返ってくるテキストの中身が充実するとされています。

具体的には、文書の作成、メールの下書き、Slackのメッセージの要約、ウェブサイトの構築、プレゼン資料の作成、クラウド上のブラウザの利用が挙げられています。

テキストと音声は行き来でき、モバイルで始めた作業をデスクトップで続けることもできます。

対象となるWorkタブを使えるのはPlusとProの利用者です。

無料とGoの利用者は、プラグインと連携アプリの部分だけ利用できます。

提供開始の時期と料金は、記事には明記されていません。

Google Vidsの動画生成が1080pと尺の指定に対応しました

Google Vidsの変更点を3枚の数値カードで示した図。1080pのフルHDで生成できることと既存のAIクリップをアップスケールできること、クリップの長さを細かく指定できること、キャラクターと音声の一貫性が改善したことを並べ、下段に9月23日から1〜3日で全面展開という注記を添える

Googleが、Google Vidsの動画生成モデルをGemini Omni 1.1 Flashへ切り替えました。

Google Workspace Updatesが2026年9月23日に公開した内容です。

1つ目の変更は解像度で、1080pのフルHDでの生成と、既存のAIクリップの1080pへのアップスケールができるようになりました。

2つ目は尺の指定で、生成するクリップの長さを細かく選べるようになりました。

3つ目は品質で、キャラクターと音声の一貫性が大きく改善したとしています。

対象はBusinessのStarterとStandardとPlus、EnterpriseのStarterとStandardとPlus、Education Plus、Enterprise Essentials、非営利団体向け、および個人のGoogle AI ProとGoogle AI Ultraです。

展開は2026年9月23日から1日から3日かけて行われます。

管理者の役割に期限を付けられるようになりました

管理者の役割の変わる前と変わったあとを対比した図。これまでは一度渡した役割が取り消すまで残り続けたこと、今回からは期限に達すると自動で取り消されることを並べ、下段に組織のプライマリ管理者には割り当てられないという注記を添える

Googleが、Google Admin consoleで期限付きの管理者の役割を割り当てられるようにしました。

Google Workspace Updatesが2026年9月23日に公開した内容です。

割り当てられる相手は、利用者、グループ、サービスアカウントです。

スーパー管理者は、30日といった用意された期間から選ぶか、期限の日付と時刻を自分で決められます。

期限に達すると、その役割によって与えられていたアクセス権は自動的に取り消されます。

ただし、組織のプライマリ管理者に一時的な役割を割り当てることはできません。

対象はすべてのGoogle Workspaceの顧客で、すでに利用できる状態です。

一時的に権限を渡したあと、戻し忘れて残り続けるという状況を避けやすくなります。

37カ国の調査、毎日AIを使う米国の利用者でも68パーセントが懸念

37カ国の調査結果を大きな数字で示した図。米国で毎日AIを使う人のうち懸念を抱いている割合が68パーセント、米国全体が74パーセント、毎日使う人のうちAIを信頼していると答えた割合が45パーセントであることを並べ、下段に37カ国で各国およそ1,000人という調査の規模を添える

AIへの意識を37カ国で比べた調査の結果が公表されました。

TechCrunchが2026年9月23日に伝えた内容で、調査はGallupがMicrosoftの委託で実施したものです。

期間は2026年4月から7月で、37カ国でそれぞれおよそ1,000人を対象としています。

米国でAIを毎日使っている人のうち、懸念を抱いていると答えたのは68パーセントでした。

米国全体では74パーセントで、毎日使う人だけを見ても大きく下がらない結果です。

米国で毎日使う人のうち、AIを信頼していると答えたのは45パーセントにとどまりました。

調査は、触れる機会が増えるだけではこの技術への不安は解消されないと示しています。

AIが攻撃の側にも回る、TXOneが工場の防御の考え方を示しました

AIによる脆弱性発見の増加を示した図。2025年4月から8月の3,785件が2026年の同じ期間で13,008件へ増え、およそ3.4倍になったことを横棒で並べ、下段にDiscover・Assess・Protectの3段の考え方を添える

TXOne Networks Japanが、AIを前提とした工場の設備側の防御の考え方を示しました。

マイナビニュースTECH+が2026年9月24日に公開した内容で、発表は2026年9月17日に東京で開かれた同社の催しです。

脆弱性の発見数は、2025年4月1日から8月31日の3,785件に対し、2026年の同じ期間は13,008件で、およそ3.4倍に増えました。

同社自身もAIを使い、5日間で10種類のIoT機器から30件の脆弱性を見つけたとしています。

英国のAI Security Instituteの評価では、32の手順からなる攻撃経路を10回中3回、AIが自律的に完遂したとされています。

同社は、資産と経路と挙動を可視化するDiscover、優先順位を付けるAssess、修正と補完策を組み合わせるProtectという3段の枠組みを提唱しています。

AIが守る側の道具として語られる場面が多い一方で、攻める側の速度も同じように上がっているという内容です。

まとめ

今日は、資料を引く場所と文章を書く場所の境目が、Google Docsの側から薄くなった日です。

同時に、AIを毎日使っている人ほど信頼しているとは限らないという調査も出ており、便利さと安心は別の軸で動いていることが数字で示されました。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:Google Workspace Updates「Ground AI prompts in Google Docs on existing sources from Gemini Notebook」

参考:TechCrunch「ChatGPT mobile app gets voice-based agentic features」

参考:Google Workspace Updates「Gemini Omni 1.1 Flash now in Vids with improved extension quality, 1080p, and duration control」

参考:Google Workspace Updates「Assign temporary administrator roles in the Google Admin console」

参考:TechCrunch「Even Americans who use AI every day are worried about it」

参考:マイナビニュース TECH+「AIでサイバー攻撃は1000倍にも拡大、TXOneが示したOT防御の新たなモデル」

Sanbook

NotebookLMをもっと活用しませんか?

Sanbookでは、すぐに使えるNotebookLMテンプレートやスライドテンプレートを探したり共有したりできます。