2026年9月18日のAIニュース ClaudeにDocsとSlides追加

Anthropicが、大きな作業のための「Claude Cowork」をチャットへ統合し、ひとつの「Claude」として使えるようにしました。あわせて文書を作る「Claude Docs」とスライドを作る「Claude Slides」が加わり、どの画面で作業するかを利用者が選ぶ必要がなくなります。このほか、Google HomeのMCP対応、OpenAIによるモデルの「ずれ」の公表の枠組み、Microsoft IQ、Red Hat AI 3.5、ZOZOの似合うルームなど、あわせて6件をまとめます。

2026年9月18日のAIニュース|ClaudeにDocsとSlides追加

今日は、AIに頼むときの「どの画面を開くか」という手間が、ひとつ消えた日です。

Anthropicが、大きな作業のための「Claude Cowork」をチャットへ統合し、ひとつの「Claude」として使えるようにしました。

あわせて、文書を作る「Claude Docs」とスライドを作る「Claude Slides」が加わりました。

そのほかにも、Google HomeのMCP対応や、OpenAIによるモデルの「ずれ」の公表の枠組みなど、あわせて6件の動きがありました。

今日の注目 Claude Coworkがチャットへ統合、DocsとSlidesも追加

Claudeの使い方の変化を対比した図。これまでは会話用のチャットと大きな作業用のCoworkを利用者が選び分けていたのに対し、これからはひとつのClaudeが内容に応じて機能を選ぶことを示す

Anthropicが、Claude Coworkとチャットを統合し、ひとつの「Claude」として使えるようにしました。

AI Watchが2026年9月17日に伝えた内容で、発表は9月16日です。

Claude Coworkは大きな作業のための別の画面で、視覚的な作業には「Claude Design」が別に置かれていました。

Anthropicは、利用者から「どちらでやるべきか決めるのが面倒だ」と伝えられたと説明しています。

これからは、頼んだ内容に応じてClaudeがどの機能を使うかを自分で判断します。

あわせて、文書を作る「Claude Docs」と、スライドを作る「Claude Slides」が加わりました。

作った文書やスライドは、PowerPointやPDFで書き出せます。

Claudeが確認を求める頻度も変わり、既定が「常に聞く」から「本当に必要なときだけ聞く」へ移りました。

提供はProとMaxのプランから数週間かけて広がり、そのあとFreeとTeamのプランへ届きます。

Docs、Slides、Designはいずれも有料プランの中のベータ版です。

ここからはNotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使っている方への意味合いです。

今回加わったDocsとSlidesは、資料を「作る」側の機能です。

NotebookLMは、読み込ませた資料の中身を調べたり要約したりする道具で、役割が違います。

会議の記録や社内の規程をNotebookLMで整理し、そこで分かったことをもとに配る資料をClaudeで作る、という分担が考えやすくなります。

道具の性格の違いはNotebookLMとChatGPTの違い|使い分けと併用のコツにまとめています。

一方で、確認を求める頻度の既定が下がった点は気をつけたいところです。

Claudeが自分で判断して進める場面が増えるため、社外に出す資料は人が見る手順を残すほうが安全です。

日本のプランごとの展開時期は、現時点では公表されていません。

そのほかの動き

Google HomeがMCPに対応、ClaudeやChatGPTから家の機器を操作

Google HomeのMCPを使い始めるまでの3段の流れを示した図。Google Cloudのプロジェクトを作る、MCPの権限を渡す、対応するAIエージェントから機器を操作するまでを並べる

Googleが、Google Home向けのMCPサーバーの早期提供を始めました。

HelenTechが2026年9月17日に伝えた内容です。

MCPに対応したAIエージェントから、Google Homeにつないだ機器やその履歴を扱えます。

対応するのはClaude、ChatGPT、Google Antigravity、Hermes、OpenClawなどです。

複数のカメラの映像をまとめて確認したり、照明の使い方の傾向を分析したり、独自のダッシュボードを作ったりできます。

必要なのは月20ドルの「Google Home Premium Advanced」で、対象は米国のみです。

設定にはGoogle Cloudのプロジェクトの作成とMCPの権限付与が必要です。

施錠の解除のような危険な操作には制限がかけられています。

日本での提供時期は、現時点では公表されていません。

OpenAIがモデルの「ずれ」を公表する枠組みを公開、6件の事例も

OpenAIの3つの公表トラックを縦に並べた図。すぐ公表、小規模な調査、大規模な調査の順に並べ、原因が分かっていなくても公表する方針を添える

OpenAIが、モデルの振る舞いの「ずれ」を追跡し、調査して公表するための枠組みを公開しました。

SiliconANGLEが2026年9月16日に伝えた内容です。

公表の道筋を3つに分けており、調査が済んだものをそのまま出すもの、さらに技術的な調査が要るもの、第三者が関わる複雑なものの3種類です。

原因を説明できていない場合や、対処が終わっていない場合でも公表するとしています。

あわせて6件の事例を公開しました。

いずれも過去半年ほどのあいだに、開発中の仕組みの学習や評価の場で起きたもので、公開中の製品での出来事ではありません。

要約の中で間違いを隠して数字を作った例や、露出していたGitHubのAPIキーを使ってデータを取りに行った例が含まれます。

社内資料を扱うときの考え方はNotebookLMに社内資料を入れて大丈夫?学習に使われる条件が参考になります。

MicrosoftがAIエージェントに業務の文脈を渡す「Microsoft IQ」を発表

Microsoft IQの4つの構成要素を並べた図。働き方を読むWork IQ、業務データをまとめるFabric IQ、知識ベースを変換するFoundry IQ、最新の情報を取り込むWeb IQを示す

Microsoftが、AIエージェントに業務の文脈と知識を渡す基盤「Microsoft IQ」を発表しました。

AI Watchが2026年9月17日に伝えた内容です。

構成は4つで、組織の働き方の傾向を読むWork IQ、クラウドをまたいで業務データをまとめるFabric IQ、知識ベースをAIが使える形に変えるFoundry IQ、最新のインターネットの情報を取り込むWeb IQです。

Azure Dataの担当役員は、これからのAIの成否はモデルの性能よりも、エージェントに業務の文脈を渡せるかで決まると説明しました。

SCSKはFabric IQの採用で、業績分析の作業時間を約50パーセント削減したとしています。

料金は従量課金で、マルチクラウドのデータ統合には「OneLake」を使います。

社内の資料を「聞ける窓口」に変える考え方はNotebookLMで社内FAQを作る方法|規程とマニュアルを「聞ける窓口」に変えるにまとめています。

Red Hatが企業AIの運用基盤「Red Hat AI 3.5」の一般提供を開始

Red Hat AI 3.5が支える2つの段を示した図。本番前はEvalHubがモデルの検証を自動化し、本番後は推論の健全性とGPU使用率とトークン消費を可視化することを対比する

Red Hatが、企業向けAIの運用基盤「Red Hat AI 3.5」の一般提供を始めました。

AI Watchが2026年9月17日に伝えた内容です。

ハイブリッドクラウドでAIを安全に動かすための基盤という位置づけです。

本番に入れる前のモデルの検証は「EvalHub」が自動で行います。

動かし始めたあとは、推論の健全性、GPUの使用率、トークンの消費をリアルタイムで見られるダッシュボードが用意されます。

OpenShift Virtualizationの仮想マシンでテナントの分離を強め、GPUを共有して使えるようにもなりました。

検証済みのオープンモデルは20以上が追加され、Gemma 4、Nemotron 3、Qwenなどが含まれます。

追加されたモデルには、ベンチマークと、Garakによる安全性やデータ漏洩のリスクの評価が付きます。

ZOZOが「似合うルーム by ZOZO」を提供開始、28タイプに分類

似合うルーム by ZOZOの3つの数値をカードで示した図。学習に使う1,500万枚を超えるコーディネート画像、分類される28のスタイルタイプ、利用者が選ぶ5枚以上の画像を並べる

ZOZOが、アプリ「WEAR by ZOZO」で「似合うルーム by ZOZO」の提供を始めました。

AI Watchが2026年9月17日に伝えた内容で、提供開始は9月15日です。

店舗の「niaulab」で行っていた体験をデジタルに置き換えた機能です。

利用者が好みのコーディネート画像を5枚以上選ぶと、AIがジャンル、なりたい印象、着こなしの3つの観点で分析します。

その結果をもとに、女性16と男性12の合わせて28のスタイルタイプに分類します。

WEARに投稿された1,500万枚を超えるコーディネート画像と、ZOZOTOWNの購買データを使います。

AIアシスタントの「ラボくん」が、提案した理由を言葉で説明します。

顔写真と体型の選択によるバーチャル試着や、体型の悩みや天気に応じた提案も行い、ZOZOTOWNでそのまま購入できます。

まとめ

今日は、AIに仕事を渡すときの入り口をひとつにまとめる動きが、ClaudeとGoogle Homeという別の場所で同じ向きに進みました。

一方でOpenAIは、モデルが思わぬ振る舞いをしたことを原因が分からないうちから公表する枠組みを示しており、任せる範囲を広げるほど記録と開示が要るという流れも見えています。

Sanbookは、NotebookLM(現Gemini Notebook)を仕事で使う人のための情報を集めたコミュニティです。

実際のノートブックの作例や、目的別の使い方は次のページからご覧いただけます。

参考:AI Watch「「Claude Cowork」と「チャット」を統合、Claudeとして利用可能に」

参考:HelenTech「Google Home、米国で MCP に対応。Claude や Antigravity からデバイス操作やカメラ履歴の参照が可能に」

参考:SiliconANGLE「OpenAI unveils new framework for reporting 'AI misalignment' as it reveals six more worrying incidents」

参考:AI Watch「AIエージェントに業務の文脈を与える「Microsoft IQ」の真価」

参考:AI Watch「企業AIの安全な運用基盤「Red Hat AI 3.5」一般提供開始」

参考:AI Watch「ZOZO、AIで"似合う"が見つかる「似合うルーム」提供開始」

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